壁画作者 磯野宏夫氏のご紹介

磯野宏夫 Hiroo isono

 

1945-2013年。 

愛知県稲沢市生まれ。1967年 愛知教育大学美術科卒業。

デザイン会社勤務を経て独立。


ブラジルのアマゾンや、パプアニューギニア、東アフリカやタンザニアのサファリ取材、北米 の大森林地帯を1万キロ取材など、自然の原始の姿に触れ、磯野ワールドを描き続ける。


スクエアRPG「聖剣伝説2」メインビジュアル、劇団四季「ドリーミング」ポスター、 大手企業のカレンダー等数多くの広告企業の依頼を受ける。

 

2013年5月急逝、12月に東京にて遺作展開催。

 

公式ウェブサイト:http://www9.ocn.ne.jp/~hiroo/
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※ 当サイトのタイトル画も磯野氏によるものです。


 

磯野宏夫氏と善慶寺

                   2013年5月 磯野宏夫氏寄贈「まほろばの森」

磯野宏夫氏は、善慶寺のある愛知県稲沢市石橋で生まれ育ち、生家は善慶寺の檀家、磯野氏は真宗門徒です。善慶寺の門徒総代も務めて下さったこともあり、当寺から歩いて数分の生家にお住まいでした。

以前は東京の事務所を拠点に活動されていましたが、二十数年前にご家族とともに緑豊かなこの稲沢の地に戻られ、ますます素晴らしい作品を描き続けていらっしゃいました。

2007年秋に当寺の納骨堂「一如院」を竣工する際、堂内に蓮をモチーフとした命の循環を表す壁画の大作を描いて下さり(詳細)、  さらに2012年春、磯野氏は新たな作品を寄贈、納骨堂内にお浄土の世界を完成させるに至りました。 (詳細)

磯野氏は飾らないとても気さくなお人柄で、石橋町内を歩いていらっしゃたりお寺へお見えになるお姿などは、地元の他の方々と全く変わらない、「そのへんの優しいおじさん」でした。当寺の「絵手紙クラブほのぼの」にご招待した折にも、幼少期から画家に至るまでの興味深いお話をして下さったり、実際に目の前で絵筆を執って下さったり・・・と、地元住民の私たちだからこその役得にあずかりましたが、そんな時でも少しも偉ぶることなく私たちとごく普通に接して下さいました。

変に芸術家ぶることなく本当にいつも自然体で過ごしていらっしゃいましたが、そのお人柄が自然や生き物を題材にした作風に反映されて、観る者の心を癒してくれるのでしょう。

 

しかし残念ながら2013年5月に急逝、その5日前に当寺に寄進された『まほろばの森』が遺作となりました。 (詳細)